貧乏女優の舞台裏

根本陽子のブログ:芝居のこと・日々のこと・相棒のインコのこと。。。

  2話 待ち人



ボクの一日はね、まず、どうきょにんを起こすことから始まるんだ。 これが結構じゅうろうどう。

さいきんは、お陽様が顔を出すのが早くなってきてるからね、 時間は… そうだね、起こしに行くと、どうきょにんが

「ん~、おはよぉぉ~…ぴぃさん。。。 っって、まだ5時半じゃんっ。」

って言うから、まぁそのくらいの時間。 でもせっかく起こしてあげても、そのあとぜったい寝ちゃうんだ。 寝る前にボクに必ず

「んー、 おやすみー、ぴぃさん。。。 あとで起こしてね~」

って言うくせに。 どうして欲しいのさ… こっちの身にもなって欲しいよね、まったく。

さてっと… そろそろ時間かな。


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ボク、飛べないからさ、まずこの長ーい階段をトコトコ降りていく。
一日の始まりこそ、あくてぃぶに行かないとね。 なにせ、どうきょにん は ていけつあつ だから。 意味はわからないけど。

よいっしょ、っと。

……れ…… 今日はこっちの部屋に居ないみたいだね。

あの人はボクと一緒の部屋で寝てるときもあれば、ちがう部屋で寝てるときもあるからね。 気分で変えるんだって…。 まったく、さ… 世話がかかるよ。

じゃ、今日はあっちかな。

まずね、あの人の顔をクチバシで “ちょんちょん” ってする。 それでも起きなかったら頭によじ登って、あの人の耳の側で 発声練習 をする。 まぁー、たいがいそれで一度は目を開けてくれるよ。 

…あれ…… なんだかシーンとしてる… お布団はあるけど…ね。 「おはよー、ぴぃさん」 の声がしない…

台所にもいませんね~。 トイレかな? 呼んでみるけど、返事ナシ。 お風呂の音もしませんね~。 


だれかいませんかぁ~  ……って、ボクの歩くカサコソしか聞こえない…


今日は一人で おるすばんの日 なのかな。 たまにあるんだ。 ボク一人でおるすばん。


もぅすぐ帰ってくるかな…。  たまーにあるんだ、ながーいことどっかにいっちゃうこと。
でも、そういうとき、ボクは違う人のおうちにつれていかれちゃうんだけどね。 だから今日は違うね、すぐに帰ってくる日だよ…… たぶん……


あっ、もしかして、あの人、お布団のスキマに挟まってたりするかも。 たまにワケのわかんないとこで寝てたりするからね。  

お布団のスキマ、、、  あはは~ …やっぱし居ませんね~…。

でもさ… ホントにこのまま帰ってこなかったらさ… またボクひとりぼっちになっちゃうじゃん… うぉ~…考えてたらナーバスな気分になってきた。 Yokoのばかぁっ…
うん…… やっぱり早起きしすぎかな… ちと眠くなってきたみたぃ。 外の音が遠くに聞こえてきたよ……

ねえ、Yoko… こういうの、 ふあん っていうのかな……


……あ…… カチャカチャ音がする… 


「あれ?」  Yokoの声だ!  「ぴぃさん、どこ~?」

ここだよぉー! ここだよぉっっー!

「ありゃりゃ… こんなとこで待ってたのかっ!? ごめんよぉ、ぴぃさん。 さみしかったのか? ごめんごめん。」 

さみしかないやっ! ごめん、じゃないやっ! Yokoのばか~っ!!

「はぃはぃ、ごめんよ。」

ボクはお布団の上から Yoko の手の上によじ乗った。 

「ぴーさん、 おはよー」

Yokoの手が冷たいから…… あっためてあげたかったのか、ボクのムネがきゅんってしたからか、わからない…… おもわずその手に、たいりょう~っの愛の吐き戻しをプレゼントしてた。

「げっ!」

げっ!ってなんだよっ! 

「ありがとね」

そういって、Yoko はボクを抱きしめようとするっ! ぁぁぁあ~~っっ、触られるのはイヤだって言ってるじゃんっ~!! Yokoのばかぁ~!!


 アバレれようかと思ったんだケド

 でも、なんとなく……
      なんとなく……

 ボクは、ちょっとだけジッとして
 あげててもいいような気が
 したんだ。



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| おはなし : 白いインコと黄色いインコ | 09:51 PM | comments (0) | trackback (0) |