2008,04,22, Tuesday/yoko
2話 待ち人

ボクの一日はね、まず、どうきょにんを起こすことから始まるんだ。 これが結構じゅうろうどう。
さいきんは、お陽様が顔を出すのが早くなってきてるからね、 時間は… そうだね、起こしに行くと、どうきょにんが
「ん~、おはよぉぉ~…ぴぃさん。。。 っって、まだ5時半じゃんっ。」
って言うから、まぁそのくらいの時間。 でもせっかく起こしてあげても、そのあとぜったい寝ちゃうんだ。 寝る前にボクに必ず
「んー、 おやすみー、ぴぃさん。。。 あとで起こしてね~」
って言うくせに。 どうして欲しいのさ… こっちの身にもなって欲しいよね、まったく。
さてっと… そろそろ時間かな。
ボク、飛べないからさ、まずこの長ーい階段をトコトコ降りていく。一日の始まりこそ、あくてぃぶに行かないとね。 なにせ、どうきょにん は ていけつあつ だから。 意味はわからないけど。
よいっしょ、っと。
……れ…… 今日はこっちの部屋に居ないみたいだね。
あの人はボクと一緒の部屋で寝てるときもあれば、ちがう部屋で寝てるときもあるからね。 気分で変えるんだって…。 まったく、さ… 世話がかかるよ。
じゃ、今日はあっちかな。
まずね、あの人の顔をクチバシで “ちょんちょん” ってする。 それでも起きなかったら頭によじ登って、あの人の耳の側で 発声練習 をする。 まぁー、たいがいそれで一度は目を開けてくれるよ。
…あれ…… なんだかシーンとしてる… お布団はあるけど…ね。 「おはよー、ぴぃさん」 の声がしない…
台所にもいませんね~。 トイレかな? 呼んでみるけど、返事ナシ。 お風呂の音もしませんね~。
だれかいませんかぁ~ ……って、ボクの歩くカサコソしか聞こえない…
今日は一人で おるすばんの日 なのかな。 たまにあるんだ。 ボク一人でおるすばん。
もぅすぐ帰ってくるかな…。 たまーにあるんだ、ながーいことどっかにいっちゃうこと。
でも、そういうとき、ボクは違う人のおうちにつれていかれちゃうんだけどね。 だから今日は違うね、すぐに帰ってくる日だよ…… たぶん……
あっ、もしかして、あの人、お布団のスキマに挟まってたりするかも。 たまにワケのわかんないとこで寝てたりするからね。
お布団のスキマ、、、 あはは~ …やっぱし居ませんね~…。
でもさ… ホントにこのまま帰ってこなかったらさ… またボクひとりぼっちになっちゃうじゃん… うぉ~…考えてたらナーバスな気分になってきた。 Yokoのばかぁっ…
うん…… やっぱり早起きしすぎかな… ちと眠くなってきたみたぃ。 外の音が遠くに聞こえてきたよ……
ねえ、Yoko… こういうの、 ふあん っていうのかな……
……あ…… カチャカチャ音がする…
「あれ?」 Yokoの声だ! 「ぴぃさん、どこ~?」
ここだよぉー! ここだよぉっっー!
「ありゃりゃ… こんなとこで待ってたのかっ!? ごめんよぉ、ぴぃさん。 さみしかったのか? ごめんごめん。」
さみしかないやっ! ごめん、じゃないやっ! Yokoのばか~っ!!
「はぃはぃ、ごめんよ。」
ボクはお布団の上から Yoko の手の上によじ乗った。
「ぴーさん、 おはよー」
Yokoの手が冷たいから…… あっためてあげたかったのか、ボクのムネがきゅんってしたからか、わからない…… おもわずその手に、たいりょう~っの愛の吐き戻しをプレゼントしてた。
「げっ!」
げっ!ってなんだよっ!
「ありがとね」
そういって、Yoko はボクを抱きしめようとするっ! ぁぁぁあ~~っっ、触られるのはイヤだって言ってるじゃんっ~!! Yokoのばかぁ~!!

アバレれようかと思ったんだケド
でも、なんとなく……
なんとなく……
ボクは、ちょっとだけジッとして
あげててもいいような気が
したんだ。
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