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「沖縄」イタリア編

 

ポンペイ風景 12月25日、せっかくだから少し遠くまで足を伸ばしてみようということで、仲間4人とナポリまで行ってみることにしました。10時10分発の電車でナポリまで、だいたい2時間くらいだったかな。行きの電車のなかで、ポンペイの遺跡も見てみたいねと鈴木の伸ちゃんと私は盛り上がる。行き当たりばったり、の旅は楽しいのです。

ンペイというのは、そばにヴェスーヴィオ火山があるのですが、紀元1世紀のある日、この火山が噴火して一瞬のうちに死の灰に閉ざされてしまった街です。この遺跡に使われている赤色は「ポンペイの赤」といわれていて現代では復元不可能な色なのだそうです。その「現代では復元不可能な赤」ってどんな色なのか見てみたいじゃないですか。あとでうちの舞台装置家の岡島氏に復元不可能ってどういうこと? と尋ねたら、「う〜ん、朱というのは難しいんだな。それで朱色をとるための植物で絶滅してしまったものもたくさんあるんだな。」言葉少ない抽象画家でもある愛すべき岡島茂雄は、回答になっているような、なっていないような言葉を残して行ってしまった。わたしも分かったような、ワカランような。

ポンペイ風景 ポリの中央駅から少し歩いて私鉄の駅まで。3両くらいしかないかわいい周遊鉄道にのっていざポンペイへ。温いコーラを片手に、お弁当用に買ったまずいパンをもぐもぐ食べているとどうも様子がおかしい。そろそろ出発の時間なのにいきなり車内灯が切られて、エンジン音が消えた。ほかに乗客は一人もなし。乗り込むときにホームを確認したら、確かにこの電車だったのに、外に出て調べてみると、全然違うホームに勝手に変更になっていて、出発直前。全くイタリアだ! 一言くらい声をかけてくれ!!

 かけ込んでほっと一息。列車が走り出して、しばらくしたら格幅のいいおじさんが話しかけてくる。どこに行きたいのかと聞いているようなので、「0ld pompei」と答えたらそのまま行ってしまった。しばらくしてまたそのおじさんが何やら言ってくる。格幅の良さと比例してとにかく声が大きい。最初はイタリア語で、通じないと踏んだ彼は英語でいろいろ言ってくる。どうやらこの人は車掌さんだったようだ。こういうときはホンと英語くらい話せなけりゃいかんと反省します。何やら分からないもんだから、「OK?」ときかれて「OK」と答える。四人が四人とも語学が弱い。普段は結構おしゃべりな月原君も音屋の吉原さんも海外へくると無口です。

 車掌さんが去っていったあと、なんだったのかと仲間に尋ねると、四人が四人とも別の解釈をしている。(あれっ?)分かってないと思ったんだろうなあ、車掌さんがまたもや舞い戻ってきて再度説明してくれる。これはどうやら重大なことらしい。さっきまでの気楽さから一変して、真剣に聞く。語学のぜんぜんダメな私は妹にもらった電脳グッズ「流暢君」を持っていた。しかし意外と役にたたないのだ。単語の検索に手間取るし、語彙が少ない。これでは、とくに突発的な事柄にはトンと威力を発揮しない。何度も何度も聞き返して、どうやらこの列車が最後の列車になるから、帰りの列車がないぞといっているのはわかった。(万が一今日ローマへ帰れなくても明日の開演は夜だからなんとかなるか、それにしても泊まるところが見つかるかどうか、わからんなあ。)などなどいろんなことが頭の中を駆けめぐる。第一、みんな手持ちのお金がない。めちゃくっちゃな英語で私たちはナポリに戻れるのかと訪ねたら、「Another company」という単語だけは分かった。細かいことは全然分からない。こういう場合はもう行くしかないのだ! 「オッケー! グラッツェ!」とりあえずこのままポンペイまでいって見ることにする。

 もう一度ガイドブック「地球の歩き方」を見直してみると・・・・「あっ、みんなごめん!」なんと、今日は年に3回しかない休場日の一つでした。クリスマスというものが感覚的に違うのですね、我々とは。天下のヴァチカン市国のある国でした、ここは・・・・。