2000/12/13 水

Miercuri 13 Decembrie

本日シナイアは小雨。おーまいがーっ!

自家製のワイン一リットルとツゥィカ持参で、9時半にフローリンが迎えに来てくれた。私が昨夜、「フローリンが飼ってる犬と一緒に行きたい!」とダダをこねたので彼女も一緒に連れてきてくれた。2歳半くらいかな。とにかく、でかい。おまけにワンワン吠えまくっている。あっそうそう、こちらでは犬の鳴き声は「HAM HAM (ハム・ハム)」です。

途中、空き地で放してあげたら・・・おなかが痛かったらしい。 トイレをしたら、後の道中はおとなーしくいい子にしてた。

峠道はさすがに道路が凍ってた。飛ばしたけど、20分ほど遅刻。それでも、ブラショフの駅でダニエル君が待っていてくれた。フローリンはSさんからブラショフからブカレストまでの切符を買うとこまで付き合ってやってね。と頼まれていたのだが、やはり一時間前でないと買えないと言われてしまった。フローリンは私達を無事にダニエル君に引き渡して、シナイアに戻っていった。

「コーヒーでも一緒に飲もうよ」と誘ったんだけど、「帰らなくちゃぁ」といって去っていく後姿がとても寂しそうで。抱きしめて、もう一度お礼を言いたい衝動に駆られた・・。繊細でほんとに気のいいフローリン。私はほんとに彼みたいな人が大好きです。

愛すべきフローリンとワンちゃん。

名前は確か・・ だめだ、思い出せない。

駅からまずタクシーに乗って、「チェントル ベケ(旧市街)」へ。

旧市街にある「武蔵野・ブラショフの会」の事務局へ行く。お金持ちのお家だったところを買い取ったらしく、とてもきれいな建物。中にフランス語の図書館やらなんやらの施設が入っていて、事務局もその中の一つ。

中で畑山氏が待っていてくれて、しばしお話。
「お袋の味」という名前のとても明るいきれいなレストランでお食事。ここは安くてとてもおいしいのだそうだ。物価はブカレストよりさらに安い。ブラショフのビールを飲みながら きのこのサラダや、スープ各種鹿肉の煮込んだもの鶏肉の中にバターと香辛料を混ぜて揚げたものなどなど。どれもこれもおいしかった。でも、食べきれず苦しい思いをかなりした。一人100.000レイ。

久しぶりにダニエル君と会う。

一日付き合ってくれました。感謝!!

食後、旧市街の城壁の周りを歩きながら市内見物。随分ときれいな街です。雨が時折降るけど空気が洗われているから、空はグレーだけど気持ちいい。

しかし、事務局に長居したのと食事をのんびりしたおかげで、肝心の「ビセリカ・ネアグラ」は閉まっちゃって、中のパイプオルガンが見れなかった・・・この旅はことごとく中に入れない!!

旧市街の繁華街をうろうろ。途中、動物を抱いているおにいちゃん二人がいた。「あれ、子ライオンだよ」とダニエル君に言われて「えっ」と見た瞬間、もう二人は寄ってきて私の腕にライオンを乗せていた。お、重いっ!!

ポラロイドで撮ったら 100,000 レイ、自分のカメラで撮ったら 25,000 レイ。高いし、別に撮りたくもなかったんだけど、成り行き上撮ることに。もちろん自分のカメラで。

チヨルバ デ ブルタ
(内臓のスープ)

ここで食べたブルタは確かにおいしかった!臭みは全くなし。おまけにとろけるようにやわらかい。 Bine!

でもこの子、4ヶ月の子ライオンはお腹がとても空いていたらしい。いきなり私の親指をぐわっと咥えてチューチューしだす。結構すごい吸引力であります。わたしも、大騒ぎしながらも仕方ないから放っておいたんだけど、写真を撮ったあと、二人の男が強引に引き離そうとしたので、がぶっ! 歯は削ってあったと思う。それにその子も噛もうと思ったんじゃなくて、おっぱいが呑みたかったから必死だったのね、きっと。「いてててて・・」といいながらもう片方の手で口をこじ開ける。こういうときは放すまでほっとく方がいいんだけど、男どもが引き離すから仕方ない。

心配なのは狂犬病。ライオンに狂犬病があるのかどうかしらないが、野犬の多いルーマニアでの注意事項の一つなのである。歯形の傷はたいしたことないんだけど、吸引力がすごくて親指の関節を痛めてしまった。しばらく腫れそう。

京子さんに「撮る?」と聞いたら「一応ピアニストだから、止めとく」 懸命なご意見でありました。私の後に抱かされていた男の人は腕を噛みつかれそうになっていた。

お金払って痛い思いして、おまけに京子さんが撮った写真はぶれてるし。おいおい、という感じでございました。

 

「ビセリカ・ネアグラ」(黒の教会)

またもや、ウンキース状態。
(閉まってますという意味)

お茶をしたり、ブラショフの百貨店めぐりをしたりして出発時間まで。駅に向かう途中、ダニエル君が家に寄って、ジャポネーズ→ロムーンの辞書を取ってきてくれた。全部覚えてから返してくれればいいよ、とのこと。一生おぼえられないよ!!この辞書、すでに絶版になっていて、古本屋で探していたものなので、とても嬉しい。

帰りは7時3分発の国際列車。きれいな列車だからということで、これ。ただし、一等は売り切れなので2等。ダニエル君はホームまで送ってくれた。今日一日付き合ってくれてありがと。

「北駅」について、ブカレストの悪質なタクシーとの交渉をするのも嫌なので、疲れているけどメトロで戻ってくる。
さて夕ご飯をどうしよう。うろうろするのも大変だから、家のそばの公園の中にあるレストランで食べよう、と行ってみたら、あなた!! またもや 「ウンキース!」 この旅で ウンキース という単語をしっかり覚えることができましたっ!

ブラショフのメインストリートで・・

ムツゴロウさんになってしまった・・・
親指をがっぷりと呑み込まれております。

 

「いいよ、部屋で何か作って食べよう」と言ってくれたので「そうしようか・・」と部屋へ。

台所へ入ったら、Sさんからのメッセージが置いてあって、明日の空港までのことがあれこれ書いてある。
中心街から外れたところにある空港へ行くための算段をずっと考えてくれていたのだけれど、Sさんはコンスタンツァへ行ってしまっているし、ママは仕事だし。ということで、タクシーで行くしかないなという話であった。でも、私は自分でタクシーを呼んだ事がない。ママに電話するのでも辞書をあれこれ繰ってから、という有様。電話番号やタクシーを頼む時の台詞などなど、またもや細かく指示が書いてる。無事に着いたことをコンスタンツァへ報告。

そのあと、ルミママに「今帰ってきた。」といったら、京子さんへのお土産を持って、明日のタクシーのことについて説明しにきてくれた。
ルミママに「何か飲みますか?」 「何を飲ませてくれるの?」 「フローリンから自家製のツゥィカとワインをもらってきた」 「それじゃあ、ちょっと待ってなさい」 といって、おつまみを作って持ってきてくれる。お酢の利いたゴゴシャリ(赤ピーマン)とコノピダ(カリフラワー)の酢漬け。 こちらの伝統的な食べ物。とにかくうまいっ。疲れた体がとても喜んでいる感じ。私と京子さんがパクパク食べるので、「何か食べたの?」 「これから作ろうと思ってた」 といったら、また「ちょっと待ってなさい」 しばらくしたら、キャベツの漬物の細切りと、たまねぎをトマトソースとオリーブオイルで炒めたものと、ポークのパテ、などなど持ってきてくれた。これらがまたうまいのなんの。 暖かい食べ物をいただいて体もほっこり。ママはフランス語ができるそうなので、京子さんとフランス語で何か話していた。

昨日といい今日といい、笑っちゃうほど、ことごとく ウンキース だったけど、最後はちゃんとご破算になった。
帰り際に、「明日、タクシーを呼ぶのは誰がする?」 「私がする?」 「ほんとに? もし、出来なかったら、私の携帯か、仕事場に電話しなさい。」 と何度もゆっくりと話してくれて、「おやすみ」と帰っていった。

ながいながい、一泊二日の旅行の幕はこうして閉じたのでありました。

 

 

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