2000/11/18 土

Sanbata 18 Noiembrie

すこしづつ空気の冷たさが増してきております。

本日は5時から「オペラ座 ダチアン」というところでスフントギヨルゲという都市からの芝居を見る。イヤホンをつけて芝居を見ている人たちがいるので「????」 英語かと思ったが、どうやら違う。たまたま。隣の席にクライオバ劇場のドムヌル・ステファネスク(初日にチケットをくれたディレクター)が座ったので、彼に聞いたら、ハンガリー語らしい。

芝居のタイトルは「血塗られた結婚」とでも訳すのだろうか。しかし・・・俳優たちの体がよく動きます。
愛し合っているらしい男女がお互いを罵倒しながらも抱き合い、泣き叫び、というシーンは、これがまあ、アクロバットといいたいような激しいラブシーンなのであります。必ず体のどこかが触れ合っているという状態で、女性を放り投げつつも、 気がつくと男性の背中に<こなきじじい>のようにくっついていたりする。

男たちは、これまた、鍛え抜かれた裸の上半身を思い切り誇示しながら舞台に 立つ。
衣装や、雰囲気はジプシー。舞台で<セミンツェ>というまあ、ひまわりが多いのだけれど、種を口の中に放り込んで殻を舞台にぺっぺっと吐き捨てる。このセミンツェ、香ばしくておいしいんですが、口の中に殻ごと放り込んで、殻だけぺっとやるのが結構難しい。吐き出すのはジプシーたちらしいのだけど、とにかくその速さったら。
私も特訓することにする。

終演後、ドムヌル・ステファネスクと話しながらロビーへ向かう。しばし、話をしていたら、ドムヌル・キリアックが「おう、ようこ、元気かい!?」てな感じでやってきた。ステファネスクさんはすらっと背の高い、とっても人のよさそーなおだやかそーな感じの人。キリアックさんはエネルギッシュで体も大きい。「なんだか対照的なディレクターだなぁ」

でも二人とも、とってもいい奴、なのであります。

大急ぎで次の劇場へ向かう。めっちゃくちゃおなかが空いていて終演まで持ちそうもなかったので、ダッシュでフィッシュマックを買って、大急ぎで劇場の前で食べる。ジプシーの子が目の前にやってきて「何かくれ!」てなことを言う。そうだった、この辺よくたむろしてたっけ。あーだこーだしている時間もなかったし、めんどくさかったので食べかけてたポテトをあげた。「私だって、おなか空いてるんだけどな・・・まっ、いいか。」

開幕時間が迫っているのに、入り口の人だかりが全然中へ進んでいかない。ブラショフの劇場の俳優さんたちも観に来ているのだが、彼らも中へ入れずにいる。なんとなく問答してるし、「????」

「何かあったの?」と彼らに聞いたら、「インビテーションチケットを持っているのか?」

「持ってる」

「だったら君は入れるよ」

ほんとだ。開演時間を相当おして、始まった。結局、外にいた彼らも全員はいれたようだし、、結局、なんだったんだろ。

今度の芝居は原作モリエール。タイトルは「ミザントロプル」 日本語のタイトルは何だろう。訳すと「厭世家」とか「人間嫌い」って感じなんだけど、 またもや、ハンガリー語。隣に座ったおばさんは二幕からイヤホンを借りてきていた。でも、わたしはどの道両方わからないんだからいいや。ということでそのまま。

「おいおい、ここはホーンテッドマンションか」てな感じの舞台装置。やはり、舞台に客席を作ってある。とにかく暗い。

二本とも、ブカレストで今まで見てきた芝居と空気が随分違っていた。ブカレストは結構洗練された舞台が多いのだけれど、かなり土臭くて、私としては、こういうのを見たかったのでかなり面白かった。

正直に告白しますと、わたし、脚本を読むのが至極苦手なのであります。自分が関わるとなると、嫌でも読まなくちゃいけないんだけど、それ以外はほんとに読まない。モリエールにしろ、シェークスピアにしろ、読んでないものが多すぎるのであります。知っていたら、全然違った芝居の見方が出来るのだろうけれど。というわけで、反省する反面、こういう経験をしないと本気に「読みたい」とは感じなかっただろうな、いいことじゃん。なんて思ってみたりもするのであります。かなり都合のいい考え方なのでありますが。

休憩中に映画制作のキャスティングディレクターという人が話し掛けてきて名刺を渡された。

夜はビールを飲みながらルーマニア語講座。またもや、バタンと寝てしまう。

 

 

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