プチひきこもり
人と逢いたくない時期って、きっと誰にでもある。というわけでワタクシ“プチ放浪”から帰ってきて、今度は“プチひきこもり”に突入っ!……はは、半年近く。でも、一切誰とも逢わないってわけじゃないし、仕事をまったくしなかったってわけでもないから<精神的にはひきこもり〜>っていうのが正しいかなぁ。
なので“プチ”をつけてみた(^^!)
なんなんだろな?って今考えてみる……んー、自分の存在を消したいって感じだったのかもしれん。なにしろ、アパートの玄関先を誰かが通った、ってだけで体が縮こまる。誰かが来たら嫌だからなのか、カーテンは開けられないわ、部屋の電気はつけられないわで……。
わたしゃ巣ごもり・ハトは巣作り
とある日の夕方、ベランダのガラス戸を開けて見た。足元のすぐそばでうずくまってた鳩たちと目があって、しばしのフリーズ状態。鳩も私も、豆鉄砲喰らった顔してた。“プチひきこもり”で気配を消しすぎたため、ベランダの一角に堂々と巣を作られちゃったのである。
いまひとつ事態を把握し切れないでいる私は、 ……なんじゃろな? 彼・彼女がびっくりして飛び立ったあとをよくよく見るとちっちゃな卵がふた〜つ。手に取ったら生暖かくてズシッと重い。親鳥は心配そうにすぐそばを飛んでるし、参ったな、こりゃ……である。仕方ないので、ベランダはしばらく彼らに明け渡すことにした。
糞公害(ToT)
その後またもやカーテンすら開けない日々は続き……とある日の夕方、ちょっと賑やか? と外を覗いたら、なんで? どうして? 3センチくらいの卵だったはずなのに、 ……閉じこもりすぎて時間の感覚が狂ったのかしらん? いつの間にやら巨大化した2羽の雛へと変わっとる。おまけに体の割にくちばしは大きくて黒々してて、なんだか、ちっとも・かわいくナーイ。
そしてまたもや日々が過ぎ、成長とともにすさまじい糞公害。あーぁ、このままでは私のほうが大家に追い出されかねないわよ……。早く巣立ちの時になってくれと祈る気持ちで時折そっとカーテンを開けて覗いてみる。 私が閉じこもってるのをいいことに、5階のベランダは、犬猫にもカラスにも人間にも襲われることのない安全でかつ贅沢な彼らの遊び場と化していた。
いよいよ巣立ち?
つねに2羽一緒に遊んでいる雛たち。“ぁわわぁ・見られてる”てな感じで私に気づくと、とっとっとっとと巣に向かって歩いていき、頭を突っ込む。お尻は丸見えなのだが、どうやら隠れているつもりらしい。
そのうち行動範囲は徐々に広がっていき、自分たちと巣の間に私がいるときの彼らの動きはかなり愉快。“ぁわわぁ・隠れな…って戻れへんがな”“と・とりあえずフリーズしとこ”ってなんで関西弁なのかはわからないけど、まるで<だるまさんが転んだ>です。もちろん私が鬼。
しかし、人間の私がいつまでも鳩の雛と戯れていて良いわけがなーいっ。見かねた? 呆れた? 周りの友人・親族が引っ張り出してくれるおかげで、ひきこもり生活を脱却しつつあるのだが……。それとともに、うぶ毛の名残りをくっつけた雛たちも、自由に空を飛び回るようになってきた。
“撤去作戦”失敗の巻
「さて巣の撤去作戦開始なのじゃ」と強力ノズルのホースを買い込んでベランダの大掃除を始めた、のだけど、巣にうずくまったまままったく逃げる気配を見せない親鳥。そしてコロンっと白いものが転がり出る。 ……??…!!っっ…やられた ……まーた産みやがった ……君はニワトリかっ! 知らなかったよぉ(T^T) ワンシーズン1回の子育てかと思い込んでた。撤去のタイミングをはずしたわけね。 さてさて、今の卵たちが巣立つのはいつのことなんだろ。
ひきこもりから、極端にも家にほとんどいられない状況になってしまって、毎日“原動機付き自転車”通称原チャリで東京中を走り回っておる最近のわたくし。雛たちを観察する暇なんかありゃしない。 うー(;;)今度タイミングをはずしたらこのままずっと、この鳩一家と同居し続けなくちゃいけない気がするよ……。
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